春休みはあっという間。
1年生の復習したりバイトに精を出したりしてたらもう4月。
新学期、新学年だ。
18.2年目:羽ヶ崎学園始業式
「あっ、おはよう! アンタ、もうクラス割みた!?」
「おはよ、ぱるぴん。ううん、今来たばっかりだからこれからだよ。ぱるぴんもう見たの?」
いつもの時間にいつもどおり登校して見れば、玄関前の掲示板は黒山の人だかり。
進級して初のクラス替えだもんね。
玄関前できょろきょろしてたぱるぴんに腕を掴まれて、私はそのまま掲示板の前へ。
「ぱるぴん何組だったの?」
「B組や! 若ちゃんのクラスで、アンタとあかりも一緒やねん!」
「えっ、ほんと!?」
言われて私は掲示板を見上げた。
2−B 担任 若王子貴文
こう書かれたところの横に並ぶ新しいクラスメイトの名前の中に……
ほんとだ! 海野あかり、西本はるひ! それに私の名前もある!
「やぁったぁ! 修学旅行のある年にぱるぴんと同じクラスなんて超ラッキー!!」
「ほんまやな! 、今年一年目一杯遊び倒すで!」
「もっちろん!」
両手を合わせてきゃあきゃあと飛び上がる私とぱるぴん。
よしっ、2年目のスタートは幸先いいぞっ。
「ほかには? 誰が一緒のクラスなんだろ」
「佐伯が一緒やで」
「……えぇっ!? 佐伯くんが同じクラス!?」
掲示板を見上げながら他の知った名前を探そうとしたときに、ぱるぴんがさらりと。
見れば、確かに2−Bには佐伯瑛の名前があった。
うわぁ、佐伯くんが同じクラスで担任が若王子先生って、いーの? このクラス。
はね学美少女スリートップのひとりのあかりちゃんまでいて。
イベントデーはすごいことになりそう……。
じゃなくて。
佐伯くんとあかりちゃん、同じクラスになったのか……。
うーん、コレ、どう転ぶかな。
これ以上佐伯くんが傷つくようなことにならければいいんだけど。
ぶつぶつ。
「何ぶつぶつ言うとんの?」
「あ、ううんなんでもない。他の子はどこ行ったかな〜って。ほら、水樹ちゃんとかリッちゃんとか」
「セイは最後のJ組、リツカは隣のI組で志波やんと一緒やな」
「うわ、離れちゃったなー。水樹ちゃん、せめて志波っちょと同じクラスだったらよかったのに」
「……なぁ、やっぱそこってそういう関係になっとるん?」
「んー、まだだと思うけど限りなく近いような気がするんだよね?」
やっぱりぱるぴんも気になってましたか。
と、ここで予鈴がなってしまう。
残念、井戸端会議終了時刻だ。
「続きは教室で、やな?」
「そうだね。早く行こう!」
私とぱるぴんは、ぞろぞろと校舎へ移動しだした生徒の群れに混じって一緒に2−Bの教室へと向かった。
で。
もちろん教室では既に女子に取り囲まれてる佐伯くんがいて。
「2年生のイベント盛りだくさんの年に佐伯くんと同じクラスなんて嬉しー!」
「ねぇ佐伯くん、今度お昼一緒に食べようね!」
「ああ、うん。もちろん。みんな順番にね」
「優しいー! ねぇねぇ、順番って今どうなってるの?」
うわー……これはこれは。
私は自分の席に着きながら、佐伯くんを取り囲む女子軍団を見た。
佐伯くん、もしかして1年のときからこんなカンジだったのかな?
毎日? ひええ、これは大変だ……。
なんかちょっと、佐伯くんの大変さを甘く見てたかもしれない。
「ちゃん、おはよう! 今年も同じクラスだね!」
「あ、うん。おはよあかりちゃん。今年もよろしくね。っていうか……」
「ふふふ、瑛くん? すごいよね、あの人気」
いつもの明るい笑顔を浮かべながらやってきたあかりちゃんは、佐伯くんの方を見てくすくすと笑う。
いやいやいや、あれ笑い事じゃないって。
「すごいね、佐伯くんって。いっつもあんな状態だったんだ……」
「ちゃん、混ざりたいって思ってない?」
「う、ばればれ? 混ざりたいよー、そりゃあ。はね学プリンスとの優雅なお昼ご飯! ……でもあれはさすがに疲れちゃうよ、佐伯くん……」
「そうだよね。でもうかつに助けてあげることも出来ないし」
確かに。
あそこに『佐伯くんが大変だからやめなよ!』なんて口出そうものなら、明日から恐怖の学校生活が待ってるに違いない。
ゴメン佐伯くん。は力になれません!!
「だから珊瑚礁にいるとき、あんなにのびのびしてるんだよね」
あかりちゃんは目を細めて佐伯くんを見ながら。
「……ねぇ、予備校ってどんなカンジ? やっぱり珊瑚礁辞めなきゃ通えないほど大変なの?」
ちょっと気になって。
少しだけ意地悪な聞き方かな、とも思ったんだけど、あかりちゃんに尋ねてみた。
するとあかりちゃんは大きく頷いた。
「ついてくの大変。私、あまり成績いいほうじゃなかったでしょ? だから予備校の予習だけでいっぱいいっぱいなんだ」
「そっか〜。ユキも予備校は課題が多いって言ってたもんなー……」
「ユキ?」
「あ、ううんこっちのこと。でも、それじゃ珊瑚礁との掛け持ちは大変だよね」
「うん。ごめんね、急に辞めちゃって。迷惑かけちゃったと思うんだけど」
手を合わせてデイジー上目遣い。
か、可愛いんだよね、コレ……。
女の私ですらくらっときちゃうんだもん。佐伯くんみたいなモテモテ男子でも、これにはイチコロだろう。
ううう、ユキもこんなあかりちゃん見てるのかなぁ……。
やっぱコレには勝てないよねぇ。神様の意地悪っ!
「ううん、珊瑚礁なら大丈夫だよ。私、金曜も入ることにしたし。あかりちゃんは夢に向かって勉強がんばれ! ……って、そういえばあかりちゃんの夢ってなんなの?」
「ふふ、あのね」
夢のために予備校に行って成績を上げるんだって、そう言ってたあかりちゃん。
そういえばその夢がなんなのか聞いてなかった。
尋ねるとあかりちゃんは、はにかんだ笑顔を浮かべて口を開いた、んだけど。
「はいはい、みなさん席に着いてくださいね。チャイム鳴ってますよ」
タイミングよく若王子先生が入ってきたものだから、聞きそびれてちゃった。
あかりちゃんは「あとでね!」と自分の席に戻る。
うーん、気になる。
そして教壇には、2年目も担任となった若王子先生。
今日は白衣姿じゃなくてスーツ姿だ。
「おはよう、みなさん。今年一年みなさんの担任を務める若王子貴文です。間違えて1年生の教室に行った人はいませんか?」
「若王子先生は行っちゃったんでしょ!」
「やや、さん。見てたんですか?」
どっ
私が合いの手を入れると、若王子先生は目をぱちぱちしてマジ返答。
クラスが一気に沸いた。……っていうか若王子先生って、いつでも期待を裏切らないよね。
「さ、HRは始業式のあとに行います。まずはみなさん廊下に並んで体育館にゴーです!」
「「「はーいっ」」」
がたがたと席を立って、廊下に移動していくクラスメイト。
私はちょこちょこと教壇前に歩み寄って、若王子先生に挨拶をした。
「若王子先生、おはようございます! 今年もよろしくお願いします!」
「はい、こちらこそよろしく、さん。今日も元気で先生嬉しいです」
「今年はリッちゃんがいない分、私がびしばし突っ込んでいきますからね! 覚悟してくださいよっ」
「やや、それはそれは。先生、気を引き締めないといけませんね」
「そうやで、若ちゃん。アタシとが若ちゃんのボケにきっちり突っ込んでくからな!」
遅れてやってきたぱるぴんと肩を組んで、イッと白い歯見せて若王子先生を威嚇したら、若王子先生はいつもののんきな笑顔を崩すことなく首を傾げるだけで。
なんだかなぁ。やっぱり若王子先生にビシバシ突っ込み入れて困らせることできるのって、リッちゃんじゃなきゃだめかも。
「……若王子先生、もしかしてリッちゃんがいないからって安心しきってませんか?」
「や、そんなことないですよ? 大崎さんがいないからもうとばっちり受けて教頭先生に怒られることはないなーとか、化学の授業中に注意して逆に注意し返されることもないなーとか、そんなことちっとも」
「アカン。これはリツカに報告やな」
「ややっ!? 西本さん、それは駄目です!!」
……そうでもないみたい。
始業式も終わり、簡単な連絡事項のみのHRも終わり、放課後。
たまたま若王子先生と目があった! という理由だけで臨時日直に指名されて日誌を書いてたらすっかり時間をくってしまった。
化学準備室の方に日誌を提出して(若王子先生は職員会議中だったみたい)、私は急いで教室に戻って鞄を取って……。
がらっ、と教室のドアを開けたところには。
「あれ、佐伯くん?」
「あ、や、やぁ! ……ってなんだ、か。おどかすな」
「ごめんごめん。どうしたの? こんな時間に」
急に声をかけたからファンの子と間違えたのかも。
驚いて振り返った佐伯くんは学校でのいい子モードで、私の顔を見るなり大きく息を吐いた。
自分の机を漁ってたみたいだけど、なんだろ?
「さっきまでちょっと音楽室にいたんだ。帰ろうとして、雨降ってきたから折りたたみ傘取りに来た」
「雨? あ、ほんとだ。私も傘持ってかなきゃ」
窓の外を見れば、いつのまにやら暗い飴色の空にしとしとと降りだしてる雨。
1年生の入学式もさっきまであったっていうのに、門出が雨なんてちょっとかわいそうかな。
などと思いながら、私も机の脇に吊るしてあった折りたたみ傘を取り出して。
「佐伯くん、ファンの子ももう帰っちゃってるみたいだし、よかったら途中まで一緒に帰らない?」
あかりちゃんと同じクラスになって動揺したりしてないかなーとか。いろいろ聞いてみたいこともあったから声をかけてみたんだけど。
佐伯くんは、私の言葉に一瞬目を丸くして。
でも、すぐににやりと悪い笑顔を浮かべた。
「オレ、急ぐんだよ。知ってるだろ?」
「あ、そっか。今日も珊瑚礁は開けるんだもんね。そっか……」
「急げよ、。置いてくぞ」
「え? あ、ちょっと!」
てっきり断られたのかと思いきや。
ああもう、屈折してるんだから佐伯くんってば。
かーわーいーいーっ!!
というわけで、佐伯くんを追いかける形で玄関までやってくれば、雨脚は結構な勢いをつけていた。
「結構降ってるね?」
「ああ。今日は客も少ないかもな」
などといいながら靴を履き替えて。
と。
「……ねえ、佐伯くん。あの子、新入生だよね?」
「え? ……ああ、そうだろうな。タイの色緑だし」
「ずっと外見ちゃってどうしたんだろ?」
玄関の、私たちがいる2年生の靴箱の隣。
1年生の靴箱のところで、ずっと外を見てる男の子がいた。
ふわふわした髪をした、小柄な男の子。
「うわー、可愛いっ。お姉さんの好みっ」
「なんだよ、お前って年下好きなの?」
「年下でも年上でも、可愛い子が好きなのっ。佐伯くんも可愛いよ?」
ずべしっ!!
「アイタっ!!」
「誰が可愛いって!?」
「ううう……」
問答無用の佐伯チョップをくらってしまって、思わずうずくまる。
すると物音に気づいたのか、その新入生が目を丸くしてこっちを振り向いた。
「あ、あの……大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫大丈夫! 理不尽な仕打ちには慣れてるから!」
「気にしなくていいよ。コイツ、少しおかしいんだ」
うあ、いい子モードでそれを言われると信じ込まれちゃうじゃないですかっ。
でも新入生の彼はまだ佐伯くんのことを知らないみたいで、目をぱちぱちとしながら首を傾げるだけだった。
ふふ、可愛いなぁ。
「どうしたの?」
「え?」
「ずっと外見てたでしょ。あ、もしかして傘持ってないの?」
「ええ……そうなんです。どうしようかなぁ、って思ってて」
困ったように眉根を寄せる新入生。
入学式も終わってしばらくたってるのに、なにか先生から言いつけられたことでもあったのかな。
うんうん。
ここは優しい先輩の見本にならなくてはね!
「そうだったんだ。じゃあコレ、貸してあげる!」
「えっ!?」
手にしていた赤いギンガムチェックの折りたたみ傘を差し出すと、そのコはさらに目を大きく見開いて、私と折りたたみ傘を交互に見比べた。
「おい、いいのか?」
「ん、平気平気。私、もう1本置き傘あるから」
躊躇してる新入生の手に傘を押し付けて、私はにこっと『優しい先輩』の笑顔を浮かべる。
「今度2年生の傘たてに差しといてくれればいいから。男の子が差すにはちょっと可愛すぎるかもしれないけど」
「うわぁ、ありがとうございます! 嬉しいなぁ、はね学に入ってこんな綺麗な先輩に優しくしてもらえるなんて」
「え、そ、そんなことないよ? 困ったときはお互い様じゃない!」
ちょ、このコ、何!?
綺麗な先輩、だって!!
うわぁ、浮かべた笑顔もくーちゃんに負けないエンジェルスマイルだ!
や、ヤバイ、ノックアウト寸前です……!!
「あの、僕、天地翔太って言います」
「そう。私は。こっちは……おいおい知ってくだろうけど、佐伯瑛くん」
「おい。おいおい、ってなんだ」
「そこはスルーしてよ佐伯くん」
「先輩と、佐伯先輩ですね! 入学早々こんな優しい先輩と知り合えて光栄です! 傘は明日ちゃんとお返しします。ありがとうございました!」
ぺこんっとお辞儀をして、新入生……天地くんはぱしゃぱしゃと雨降る中駆けていった。
ああ〜、居残り者には福がある、ってカンジ。
天地くんかぁ。可愛かったー!!
「おい」
ぺし
「イタッ。もう、すぐチョップするんだから」
「ウルサイ。急いでるって言ったろ。早くしろ」
むすっとしてる佐伯くんに急かされて、私は傘たてからもう1本の置き傘を……。
……。
ない。
「えええ!? なんで無いの!?」
「はぁ? お前、勘違いしてるんじゃないのか?」
「ううん、今日の朝だもん、天気予報見て、ここに傘差したの!」
朝出がけに天気予報を見て。
降るか降らないか、ってカンジだったから置き傘用の傘を持って家を出てきて、確かにここに差したんだもん!
なんでないの〜??
「どんな傘なんだ?」
「ビニ傘」
「……名前は」
「書いてないよー。小学生じゃあるまいし」
「お前なぁ」
残ってる傘をがさがさして捜してたら、佐伯くんのあきれ返った声が。
「それ、他のヤツが持ってったんじゃないのか? 無記名のビニ傘を置き傘してるヤツなんて無数にいるだろ?」
「がぁんっ!! 誰か間違って持ってったってこと!?」
「もしくは故意ってのもありえるな」
「えええ、どうしよう〜」
あと持ってる傘と言えば、さっき天地くんに貸しちゃった傘だけだもん。
雨止む様子もないし、このままじゃ……。
私は、ちらりと佐伯くんを見上げて。
「佐伯くん♪」
「ヤダ。気色悪い声出すな」
「まだ何にも……気色悪い声ってひどくない!?」
「事実だろ。お前、今オレの傘に入れてくれって言おうとしたんだろ?」
「うん。だめ?」
「だめ」
「ケチッ!! 駅まででいいから入れてよ〜」
「あのな」
デイジー上目遣いの真似をしながら、手を擦り合わせて拝み倒してみても、佐伯くんは冷たい目で見下ろしてくるだけだ。
「入れてってやりたいけど、そんなトコ誰かに見られたらどう言い訳するんだよ? 変な噂が立ったり、意味無く追求されたり、面倒くさいことになるの目に見えてる」
「う、そ、そうだよね……」
そうでした。
春休み中、佐伯くんのいい子モードをほとんど見てなかったからうっかりしてたけど、ここにいるのは紛れも無くはね学イケメン名簿連続トップのプリンス・佐伯くん。
気安く相合傘なんて頼めるキャラじゃなかったんだっけ。
「うう〜……駅まで走れば5分……がんばれば3分?」
「もしかしてそのまま帰る気か?」
佐伯くんが目を丸くする。
「うん。だってそれしかないじゃない」
「その辺の傘借りてけば?」
「駄目だよ! 生徒会のコはまだ残ってるだろうし、その子の傘だったらその子が困るじゃない! っていうか、人様のもの無断使用はイケマセン!」
「無断使用されてるくせに」
「うぐっ……自分がそうされたからって、やっちゃ駄目なことはやっちゃ駄目なんだもん……」
ぶちぶち。
口の中で誰に言うでもない言い訳を呟く。
すると。
佐伯くんの目が、なんだか急に優しくなった。
「お前、偉いよな」
「は?」
「なんていうか、絶対損する生き方してんのに、ちゃんとそれ貫いてんだもんな。……自分のためじゃなくて、人のために」
「いやぁ……どっちかっていうと自分のためだよ? ちゃんは小心者だから、悪いことすると胃が痛くなっちゃうタイプだから。嘘つくの下手だし」
なんだか佐伯くんに褒められるのって変なカンジ。
おもわず謙遜じみた言い訳をして、意味無くあははと笑ってみる。
ばさっ
おもむろに佐伯くんが折りたたみ傘を開いた。
水色は佐伯くんのテーマカラーなのかな。身の回りのもので水色の小物、よく見るけど。
佐伯くんの傘は、その水色のシンプルなデザインの傘。
「ううう、置いてくんですね、佐伯先輩……」
「変な声だすな。……なぁ」
「なに?」
恨みがましい声を出して佐伯くんを見上げてみると、佐伯くんはいつもの(というのもなんだけど)不機嫌そうな顔して、視線をそらしたまま。
「駅までだぞ」
「へ?」
「それから、俯いて出来るだけ顔隠して歩け。早足な」
……えーと。
「傘に入れてくれるの?」
「な、なんだよ。ずぶ濡れにさせて、の親父さんに文句言われるよりマシだろ?」
「うん。ありがと、佐伯くん!」
「……うん」
すっと差し出してくれた傘に半分体を入れて。
「っていうか、オレ本当に急いでるから」
「勿論です! 走ってもいいよ」
「よし、いい度胸だ。いくぞ、」
「アイサー、隊長っ!」
私はなんとなんとはね学プリンスと相合傘して駅まで帰る事になったのでした!
あああもう、なんてラッキー!!
2年目のはね学生活は、なんだかハッピールンルンな予感がします!
とりあえず、今日の日記は仲良しクラスメイトとイケメン担任と、可愛い後輩とはね学プリンスでいっぱいだ。
去年はちょっと辛いこともあったけど。
今年はいいことたくさんありますように!
……こんなカンジで、私の2年目は始まったのでした。
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